総合的に機能回復をはかるリハビリテーション施設

総合リハビリテーション施設・開放型病院施設
高額医療機器共同利用施設

地域に信頼され、開放された病院として職員一人ひとりが
自分の職場に誇りを持ち患者様を第一に考え、
患者様一人ひとりに最適な医療・福祉・保健サービスの提供を目指します。

  • 現在、リハビリテーション科は、広々とした環境の中、理学療法士16名、作業療法士6名、言語聴覚士5名、鍼灸師2名、リハビリ助手1名で業務を行っています。施設基準は、脳血管疾患等(T)、運動器(T)を取得しています。
  • リハビリテーション科では、入院や外来の患者様に対するリハビリをはじめ、当法人の介護老人保健施設である『さくら苑』、『第二さくら苑』、『伊賀さくら苑』と連携して、医療から介護への円滑な移行と、一貫したコンセプトに基づくリハビリが提供できるように取り組んでいます。また、患者様が住み慣れた地域に戻られてからも安心してリハビリを受けることができるように、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション、久居デイサービスセンターといった各種サービスが提供できる体制をとっています。
  • リハビリテーション科の特徴としては、「臨床」「教育」「研究」に対して積極的に取り組むことで知識と技術の向上を図り、回復期だけでなく維持期の患者様に対しても機能面・精神面を改善することができる、質の高いセラピストの育成を目指しています。

臨床では、的確な姿勢・動作分析に基づき患者様の問題点に直結したアプローチを実施しています。また、各職種間で密接なコミュニケーションをとりながらチームアプローチに取り組んでいます。

卒後教育では、法人顧問である関西医療大学の鈴木俊明教授をはじめ、スミレ会グループの指導者のもとで、臨床指導、症例検討会、勉強会などを実施しています。これ以外にも、医療・介護のリハビリスタッフで合同勉強会を実施することで、医療・介護の双方の知識や技術が獲得できる体制をとっています。
また、関連施設である神戸リハビリテーション福祉専門学校をはじめ、関西医療大学、鈴鹿医療科学大学など、多くの養成校の実習生を受け入れることで学生教育にも積極的に取り組んでいます。

研究では、誘発筋電図を用いた感覚機能と運動機能の解析や、表面筋電図を用いた姿勢・動作中の筋活動の解析をおこなっています。研究を通して臨床における疑問を解決することで、より科学的な根拠に基づいたアプローチが可能になると考えています。また、研究成果は、さまざまな学会で発表し、論文として公表しています。

業績はこちらをご覧ください。(317KB/PDFファイル)


理学療法

筋力の強化、関節可動域の改善、筋緊張の調整などを行い、起き上がりや、立つ、歩くといった基本動作の獲得を目指します。また、温熱療法や電気療法といった物理療法を用いて、運動機能や循環器機能の改善を促します。


作業療法

ぬり絵やはり絵、木工、ゲームなどの作業を利用し、患者様の身体・精神機能の改善をはかり、充実した生活が送れるように支援します。また、食事動作やトイレ動作といった身のまわり動作の練習、福祉用具や環境の整備等の提案もおこないます。


言語聴覚療法

話すことや聞くことといったコミュニケーション能力の改善をはかります。また、食べ物が食べづらくなる嚥下障害に対してもアプローチします。


身体機能が低下した方がご自宅でより良い生活を送れるように、理学療法士などがご自宅に訪問し、住み慣れた環境の中で日常生活に直結したアプローチをおこないます。
また、ご家族に対する介助方法の提案や住宅改修・福祉用具についてのアドバイスもおこないます。


訪問リハビリテーションを利用するには?

介護認定をされた介護保険の利用者様や医療保険の患者様に対して、主治医が必要と認めた場合、訪問リハビリテーションを受けることができます。詳しい内容は、スタッフまでお問い合わせください。

提供時間

月曜日から土曜日まで(祝日・年末年始を除く)
時間は、9時30分から17時まで

提供地域

旧久居市・白山町・一志町・美里町

  • 当院の薬剤科は、現在薬剤師4名と薬剤助手1名の計5名にて外来患者様と入院患者様のお薬を扱っております。薬剤科の主な仕事内容は、以下の通りです。
  • まず、外来患者様に対してはお薬の調整・監査並びに投薬を行っております。現在日本の高齢化社会が進んでおり、自宅での老老介護が徐々に増えてきているのが現状です。お薬に関してだけでも患者様の負担を軽減させていただきたいと思っておりますので、70歳以上の患者様には服用時間毎にお薬をひとまとめにする1包化を行っております。(70歳以下の患者様でもご希望があれば1包化させていただきます)
  • また、外来患者様に対して書面にてお薬の情報を提供しておりますが、帰宅されてから気になる点が出てくる事もあるとは思われます。その際にはご遠慮なく当院へお電話をおかけください。薬剤師が対応させていただきます。
  • 次に入院患者様に対してはお薬の調剤・監査並びに薬剤管理指導を行っております。お薬は1包化して患者様に服用していただいております。外来患者様と入院患者様の大きな違いは「薬剤管理指導」です。具体的な内容としては、お薬の管理や情報提供を患者様に行ったり、医師にお薬の副作用や飲み合わせの悪いお薬の情報を提供したりする事です。また他の職種の医療スタッフにお薬の情報を提供する事によって、チーム医療を向上し、患者様に満足していただきたいと考えております。今後とも薬剤科スタッフ一同よろしくお願いいたします。
  • 放射線科のスタッフは、現在、診療放射線技師2名で行っております。
  • 私たちスタッフは、患者様に快く検査を受けていただくため優しさをもって接していくよう日々努力しています。
  • 放射線科には、身体を傷つけることなく、高度な診断を可能にする機器を取揃えています。

一般的なX線CTでは、一方向からX線を照射し、それをコンピュータで合成し、体内の断面図を再構築します。細かな部分まで正確に病状などを読み取ることができます。
平成15年4月にヘリカルCTを導入し、検査時間をかなり短縮することが可能となり、また、より良い画像を提供できるようになりました。

身体への侵襲をほとんど必要としないで身体の断面画像を撮影することができる装置です。人体のどのような角度からも撮影でき、医学的にも非常に価値のある画像が得られます。
平成15年4月、ヘリカルCTと同時に新機種を導入しました。今回導入した機種は永久磁石式オープン型で開口部分が320°となっており、従来機種で多くの患者さまが感じられていた閉塞感や恐怖感がかなり軽減され、かつ、騒音も減少しました。
また、画像もより高画質なものを提供できるようになりました。

  • 検査科スタッフは、現在2名の臨床検査技師で行っております。
  • 私たち臨床検査技師は、患者様から採取された血液や尿などの検査を行う「検体検査」、直接患者様に接して行う「生理検査」を行っており、患者様の治療の基本となる検査データを、正確に・迅速に、提供できるよう心がけています。
  • 当院栄養科スタッフは現在4名の管理栄養士で栄養管理を行っております。
  • 経腸栄養剤による栄養管理を始め、患者様に出来るだけ経口での栄養管理を行うことをモットーに日々様々な工夫をしております。食事をするということは、人間としての重要な「生命維持」のための大切な営みであり、当病院としてもその行為を非常に重く受け止めております。
  • このような理由から、患者様の嗜好や長年の食生活を病棟に出向いて聞き取り、出来るだけその患者様にあった食事を提供させていただくと共に食事をするという「喜び」を感じていただけるよう努力を続けております。
  • また咀嚼(噛む力)や嚥下(飲み込む力)機能が低下している患者様に対しては、VF検査(嚥下造影検査)を実施し「うまく食べられない-むせる」がどの部分に問題があるかを把握し、ST(言語聴覚士)と協議しながら訓練食を5段階に分け、患者様の状態や嗜好に合わせた食事の提供をさせていただいております。
  • このような取り組み、そしてきめ細かい対応を今後も引き続き努力してまいります。